ピアフィードバック環境のデザインによる議論訓練(言語と学習,場の共創)
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概要
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本研究は,教員養成課程の学生を対象に,ピアフィードバックによって議論運営能力の向上の図った実践研究の報告をおこなうものである.参加者は,議論を評価するためのルーブリックを自ら作成し,その内容によってどのように議論運営パフォーマンスが異なるか検討した.147名の学生は12のグループに分かれ,さらに2つの下位グループに分かれた.片方の下位グループが議論している間は,もう一方の下位グループがそれを観察した.予備的な分析の結果,議論終了後に設けられた2グループ協同のふり返りにおいて,目的と定義に関する目標が明確に立てられていたグループについては.その次の議論開始5分間において「目的や定義」に相当する発言が観察されることが多いことが分かった.作成されたルーブリックの内容が明確であることが,その後の議論運用能力の伸長を促すことが示唆された.
- 2011-11-19
著者
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