初級L2学習者の動詞下位範疇化情報とその利用 : オフライン・オンライン課題からの検討(言語と学習,場の共創)
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概要
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本研究の目的は,熟達度の異なるL2学習者が,目標言語の動詞他動性情報をどの程度有していて,それをどの程度リアルタイムの文理解プロセスで利用できているかを検討することである。そのために,特定の動詞に対する文産出傾向を調べるための文産出課題と,他動性が異なる動詞を含むガーデンパス文を刺激とする自己ペース読み課題を実施した。その結果,学習者が有する動詞他動性に関する知識とその知識の利用にはかなりの差があるが,熟達度が上がるにつれて他動性情報の利用が効率的になることなどが明らかとなった。
- 2011-11-19
著者
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橋本 健一
京都外国語大学
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平井 愛
神戸大学大学院 総合人間科学研究科
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平井 愛
京都精華大学
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HIRAI Ai
Kyoto University of Foreign Studies
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籔内 智
京都精華大学
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橋本 健一
近畿大学農学部
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