90年代におけるアメリカ合州国国有林の市民参加 : エコシステムマネジメントのもとで
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概要
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1980年代におけるアメリカ合州国国有林森林計画策定をめぐる市民参加は,国有林の制度的な非柔軟性・木材生産へのバイアス・職員の抵抗等によって,壮大な失敗に終わった。そして,90年代の今日,国有林はエコシステムマネジメントを基礎とした森林管理へ転換しようとしており,そのなかで市民参加をめぐる新たな課題に直面している。国有林は決定過程をより開かれたものとし,関係者の共同による森林管理を目指し,計画規則の改正や職員に対する教育活動を行って対処しようとしているが,その成否は職員がこうした方針を現場でどれだけ実質化できるかにかかっている。地域社会を基礎とした自然資源管理の運動と国有林の新しい動きが一致したとき,はじめてエコシステムマネジメントのもとでの市民参加が有効に機能するであろう。
- 森林計画学会の論文
- 1997-09-30
著者
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