インプットをアウトプットにつなぐシャドーイング : 理論と実践の連携(第28回中部支部大会シンポジウム招待論文)
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概要
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まず心理言語学の観点から、英語など第二言語習得の2つの基本課題、すなわち(1)インプットの量と質をいかに確保するか、(2)心内の学習システムをいかに機能させるか、についてふれたいと,思います。その上で、シャドーイングについて、筆者の考える2つの効果、(1)音韻表象形成の自動化、(2)語葉・構文の内在化について、音読も絡めて、検討します。さらに、(1)上記(a)(b)が実現されることで、英語など第二言語の正確さ(accura)よりも流暢性(fluency)の育成にいかにして効果が期待できるのか、特に、(1)リスニング能力の向上、(2)新たな語章・構文の内在化といかに結びつくかについて現時点での展望を報告します。
- 2011-12-30
著者
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