デルタ抽出のための効率の良いアルゴリズムの開発と実装
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概要
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オブジェクト指向プログラムでは,ある機能の実行が別の機能の実行に影響を及ぼす現象が多く見られる.そのため,デバッグや再利用においてプログラムを理解する上で,局所的なソースコードを読むだけでは不十分である場合が多い.そこで,プログラムの理解に際しては,一般にソースコードと共にプログラムの実行時の情報が参照される.しかしながら,実用規模プログラムでは実行時に生成される情報が非常に膨大になり,その中から必要な情報を取り出すには多くの時間を要する.そこで,我々研究グループはプログラム理解のために実行履歴の構造を抽象化する手法としてデルタ抽出を提案している.本稿ではデルタ抽出を自動化する効率の良いアルゴリズムを紹介し,さらに,評価用の実装に基づいて行った計算機実験の結果についても説明する.
- 2011-10-20
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