発達に伴う健常児の背臥位からの立ち上がり動作の変遷 : 6年間縦断調査による動作パターンおよび動作所要時間の変化
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概要
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【目的】発達に伴い変化する背臥位からの立ち上がり動作の完成までの,動作パターンおよび動作所要時間の変化を縦断的に調査し,発達に伴う健常児の立ち上がり動作の変遷を明らかにする。【方法】健常児11名を対象とし,平均年齢4歳0ヵ月から1年ごとに6年間継続して立ち上がり動作を観察し,動作パターン,個人内の動作パターンの一致率,動作所要時間の変化を調査した。【結果】立ち上がり動作パターンは,階段状に難易度が高い動作に変化し,8歳10ヵ月以降変化が生じなかった。動作が変化した時期には,個人内でも様々な動作パターンが観察された。また,動作所要時間は発達に伴い短くなり,動作パターンの変化が終了後も短くなった。【結論】縦断調査により,立ち上がり動作は,非線形に変化をしながら9歳頃に完成することが明らかになった。動作獲得においては,個人内・個人間の多様性に富み,個々に適切な動作を選択しながら発達していくことが示唆された。
- 2011-12-20
著者
-
金子 誠喜
首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学域
-
金子 誠喜
首都大学東京
-
柴 喜崇
北里大学 医療衛生学部
-
柴 喜崇
北里大学医療衛生学部
-
佐藤 春彦
北里大学 医療衛生学部
-
坂本 美喜
北里大学医療衛生学部
-
佐藤 春彦
北里大学医療衛生学部
-
坂本 美喜
北里大学 大学院医療系研究科
-
柴 喜
北里大 医療衛生
-
柴 喜崇
北里大学医療衛生学部理学療法学専攻
-
佐藤 春彦
横浜国立大学 工学部
-
桑原 知佳
首都大学東京大学院人間健康科学研究科
-
桑原 知佳
首都大学東京大学院人間健康科学研究科:横須賀市療育相談センター診療課
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