有限要素法を用いたコモンモードチョークコイルのノイズ抑制効果の計算(若手研究者発表会)

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概要

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通信機器等では高速の差動インターフェースを搭載する機器が増えており,差動線路上に伝搬するコモンモードノイズを抑制するために,コモンモードチョークコイルを実装するケースが増えている.回路シミュレータでは,コモンモードチョークコイルの等価回路やSパラメータを用いることにより,ノイズ抑制効果を得ることができる.しかし電磁界解析では,実際のコモンモードチョークコイルの形状をモデリングすることが難しいため,実際の特性を得ることは困難である.本報告では,電磁界解析で簡易に使用可能なコモンモードチョークコイルのモデルとして,1ターンのトロイダルコアでのモデル化を検討し,有限要素法を用いてノイズ抑制効果を確認した.その結果,計算モデルの磁性体の比透磁率μ_rを調整し,今回使用したコモンモードチョークコイルのコモンモードインピーダンスのカタログ値と合わせることでノイズ抑制効果を確認できた.また,測定結果と計算結果がほぼ一致し,計算モデルの妥当性を示すことができた.
2011-07-07

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