成人看護学実習における「転倒リスク」の情報収集の傾向
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概要
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本研究は,看護学生が成人看護学実習(慢性期)で記載した看護経過記録から,看護ケアに必要な情報を的確に捉えているか分析し,今後の実習指導方法を見出すことを目的とした。対象は,研究に同意した看護学生10名の看護経過記録(記載方法はSOAP形式)とした。今回は,看護問題「転倒リスク」に焦点を当て,看護経過記録のS (subjective data),O (objective data) 情報を抽出し,ゴードンによる「機能からみた健康パターン」1)〜3)に基づいた分類で,カテゴリー化し傾向性を分析した。その結果,活動・運動,認知・知覚,健康知覚・健康管理の順で3つのカテゴリーに情報が集中していたことがわかった。この情報は,看護問題の関連因子に沿って情報を得ていたことから,看護問題の関連因子を的確に抽出できること,関連因子を常に振り返る機会をもち適切な情報を得ることができる指導が必要であることが示唆された。
- 岐阜医療科学大学の論文
著者
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武井 泰
岐阜医療科学大学保健科学部看護学科
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長屋 江見
岐阜医療科学大学 保健科学部看護学科
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柴田 由美子
岐阜医療科学大学保健科学部看護学科
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棚橋 千弥子
岐阜医療科学大学保健科学部看護学科
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川畑 安正
岐阜医療科学大学保健科学部看護学科
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