乳癌術後症例の術側上肢に対するアロママッサージの効果 : 心的緊張緩和効果と唾液アミラーゼ活性の変動

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概要

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乳癌患者にとって術後予後への不安とともに,女性として乳癌手術への心的緊張は計り知れぬものがある。かかる乳癌術後症例24例にアロママッサージを施行し,心的緊張緩和効果についてフェイススケール法(主観的評価)と対比し,唾液アミラーゼ活性測定法(客観的評価)の結果について比較検討した。唾液アミラーゼ活性は,心的快適により低下し,心的不快で上昇するとされアロママッサージの心的緊張緩和効果と,唾液アミラーゼ活性の測定の有用性について報告した。結果:フェイススケール法では,24例全例(100%)が効果ありと判定され有意な結果が得られた。唾液アミラーゼ活性測定法では,2例(8%)が測定手技上の問題で,活性値の上昇をみたが,22例(92%)は効果ありと判定され極めて有意な結果が得られ,本法のバイオマーカーとしての有用性が示唆された。また同時に,乳癌術後患者へのアロママッサージは,患者の心的不安,緊張緩和に効果的なことが示された。
岐阜医療科学大学の論文

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