手指衛生管理における継続的教育介入効果
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概要
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本研究は看護学生を対象に院内感染予防対策の基本である日常的「手洗い」に関する認識の把握と教育的介入効果について検証することを目的とした。アンケート調査では,手洗い後も自分の手が清潔だとは思っていない者が多数を占め,手洗いの意識の内容は,意識していない者が半数以上であった。日常生活における手洗いにかける時間は,掃除後が最も長く,それ以外は1秒〜5秒がほとんどでありCDCの推奨する手洗いを実行している者は存在しなかった。手洗い実験では,教育的介入前に適切な手洗い方法を行えるものは存在せず,流水のみで手洗いを行なった者では多くの生残菌が残った。一方生残菌数が少なかったのは,固形石鹸を使用した者であった。教育的介入後で生残菌数が最も多かったのは,泡石鹸使用者で,また生残菌数が最も少なかったのも泡石鹸使用者であった。教育的介入前後における両手指の除菌率でみると高い者で97.9%,低い者でも16.4%であった。以上のことから継続的に教育的介入をすることは,手洗い後の生残菌数の減少に効果があることが示された。
- 岐阜医療科学大学の論文
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