歩行速度計測値のバラツキ幅と歩行能力との関係

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概要

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高齢障害者41名を対象に快適歩行と最速歩行の10m歩行所要時間をストップウォッチにて4回計測し、歩行能力・形態とバラツキの関係及び、歩行速度計測のバラツキ特性・信頼性について検討した。歩行速度とそのバラツキ幅は有意な相関がみられ、速歩ほど高い相関傾向を示した。バラツキ幅は、速歩では歩行所要時間30秒以下で5秒以内、所要時間50秒以上で17秒以上であり、緩歩では所要時間20秒以下で6秒以内であった。また、歩行能力・形態とバラツキ幅の関係には、有意差は認められなかったが、監視・3動作といった低い歩行能力群でバラツキが大きくなる傾向があり、速歩ほどよりその傾向を示した。信頼性のあるデータを得るには、緩歩では、1・2回の歩行練習後2〜3回以上の計測が必要であり、速歩においては計測回数2〜3回目がバラツキの少ない値を示した。
藍野大学の論文

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