高品質黒ダイズの生育モデル

概要

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収量250g/m^2,2L率70 %以上の高品質黒ダイズを得るための生育目標(生育モデル)について検討した.2006〜2008年の栽培試験において,単位面積当たり莢数と収量には相関係数r=0.96^<**>の高い相関が,また,莢数と百粒重の関係は,対数近似において決定係数R^2=0.82,2L率は,R^2=0.90の強い関係がみられ,今回得られた370個/m^2までの範囲では,莢数の多いことが2L率の制限要因とならなかった.莢数と収量の関係からみると,収量250g/m^2では莢数が250個/m^2が必要であった.莢数と主茎節数の相関も高く,莢数を250個/m^2確保するには17節必要であった.また,主茎節数が15節以上の場合はPNR(株当たり莢数/主茎節数)が4.5〜7.5程度で2L率が最大となった.以上のことから,高品質黒ダイズの生育は,莢数250個/m^2(栽植密度2株/m^2,株当たり125莢,PNR=4.5〜7.5)が目安と考えられた.また,主茎節数17節以上を確保することが重要であった.
近畿作物・育種研究会の論文