カーボンナノチューブを基盤とするアンペロメトリックバイオセンサ動作の低電位化(センサ,デバイス,一般)

概要

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CNTをアンペロメトリックバイオセンサに利用する際に、プラズマ重合の有効性を示した。バイオセンサでは、CNT層が数nmのアセトニトリルプラズマ重合膜に挟まれ、金薄膜電極上に形成されている。また、測定の電位を下げるために、メディエータの役割のある電子伝達媒介物質を3種類、Dimethylaminomethlferrocene(DMAWc)、Iron(III) ferrocyanide(Prussian blue; PB)、Pottasium ferricyanide(Prussian red; PR)を使用した。電子伝達媒介物質はアセトニトリルプラズマ重合膜とCNT層の間に配置した。カーボンナノチューブ層および電子伝達媒介物質層形成条件の最適化を行った。バイオセンサは酵素とCNTの触媒能を利用し、グルコース酸化反応によって生じる電流値を検出する原理のグルコースバイオセンサを作製した。電子伝達媒介物質を使用することでグルコースの検出電圧を+0.6V(vs. Ag/AgCl)以上から+0.4V以下に設定できた。試した3種類の電子伝達媒介物質の中で、DMAMFcがもっともよい結果を示した。これは、酵素との親和性がよいためと考えられる。
2011-01-31