カーボンナノチューブとグルコース脱水素酵素を利用するバイオセンサ(センサ,デバイス,一般)

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
これまでのグルコースセンサには、酵素としての扱いやすさからグルコースオキシダーゼが広く用いられてきたが、ニコチンアミドジヌクレオチド(NAD^+)を補酵素とするグルコース脱水素酵素(GDH)はグルコースオキシダーゼに比べレスポンスが早く、溶存酸素に影響されないなどの利点がある。本研究では、GDHを基盤とするグルコースバイオセンサを電子伝達媒介物質、カーボンナノチューブ(CNT)、プラズマ重合膜の構成で作製し評価した。プラズマ重合膜は、CNTと酵素GDHのコンタクトに重要な役割を果たす。すなわち、疎水的で、不活性なCNT表面をプラズマ重合により、容易に修飾改質し、酵素との親和性を高めた。電子伝達媒介物質は、酵素から電極への電子伝達を補助する物質である。本研究では、フェノチアジンを利用した。フェノチアジンを使用することにより、検出時の設定電圧を+0.2V(vs. Ag/AgCl)に下げることができた。
2011-01-31

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク