アメリカ合衆国公立学校における障害者教育の成立・展開とその意義 : 史資料と方法の新段階
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概要
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本稿ではまず、アメリカ合衆国公立学校における障害児教育の成立と展開について、今日、大多数の障害児が在籍する公立学校教育の出発点となった通学制特殊学級を中心に、主として1990年代以降に刊行された学術書・研究論文を対象として研究動向を論じた。特殊学級をめぐる歴史的状況はきわめて複雑であり、その理念や目的、教育の実態、成果と限界については、障害・学級種、時期、さらには都市や地域によっても一様ではなかった。しかし、その複雑性こそがまさに特殊学級の本質であり、特殊学級の実相を総合的かつ相対的に把握するためには、これらの諸条件を構造化し、有機的にクロスさせた大規模な縦断的・横断的検討が不可欠となる。そこで次に、こうした検討を可能にする手段のひとつとして、従来の研究ではみられなかった新たな史資料の活用・分析の手法を具体的に提案した。
- 日本特殊教育学会の論文
- 2010-07-31
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