要件-設計-実装間に潜在する要件トレーサビリティ管理方式
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概要
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情報システムは社会活動の安心と効率を実現するための基盤を成しており,情報システムの信頼性への要求が高まっている.情報システムの信頼性を向上するための一手法として,統一した開発プロセスによる開発プロセス全体に渡る成果物の管理がある.本文では,要件トレーサビリティの観点からウォーターフォールモデルを詳細化したモデルを提案する.次に,要求,設計,実装工程にまたがるトレーサビリティについて,Web アプリケーションを例にして論じる.モデリング言語としては,国際的に普及している SysML を採用する.SysML で記述された要件項目と設計項目間のトレーサビリティを検索するためにベクトル空間検索モデルの改良について論じる.続いて,設計とソースプログラム間のトレーサビリティギャップを軽減するため,SysMLの記述要素をソースプログラムに変換するルールについて述べる.本実験結果は,これらの技法の組合せが,要件,設計,実装間に潜在するトレーサビリティを管理する上で有効であることを例証している.
- 2011-08-29
著者
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