情報システム設計におけるトレーサビリティ管理モデル
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概要
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開発プロセスにおける成果物間のトレーサビリティ管理は情報システムの品質を高めるための基本である.本文は,Web アプリケーションの開発を事例として要求定義および設計工程におけるトレーサビリティ管理について論じる.要求および設計のモデル化言語としては,システム開発プロセスの成果物に対し有効なモデリング記法を提供している SysML (Systems Modeling Language) を採用している.SysML は,要求や設計項目を関連付ける豊富な機能を提供している.一方,成果物のどの組み合わせに対して関連性を管理するかは,プロジェクトごとに異なる.本文は,SysML をベースとしたシステム開発において,プロジェクトの目的を反映したモデルフレームワークに即してトレーサビリティ関連を管理する手法を論じた.実務のシステム開発においても,データベース設計の段階でテーブル名やデータ項目名を厳密に定義することが定着しているが,厳密に定義された用語は,要求,設計,実装間のトレーサビリティの管理に有効な手段となることを指摘した.
- 2010-09-06
著者
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