トレーサビリティの定義・効果・課題に関する考察
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概要
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トレーサビリティは多くの業種で採用されている品質管理の基本である.ソフトウェアシステム開発の品質管理も例外ではなく,ウォーターフォールモデルが確立した 1970 年代以来,多くのトレーサビリティに関する研究が行われてきた.本稿は,流通・小売業,物流業,製造業,ソフトウェア関連業におけるトレーサビリティの特徴を比較し,ソフトウェア関連業におけるトレーサビリティには,管理対象物の種類が多い,物理的な形状がない,変更が発生する,利用者が少ないといった特質があることを論じる.次に,トレーサビリティに関係するソフトウェアシステム開発に関する規格・標準の調査結果を示し,主な規格・標準におけるトレーサビリティの定義と背景について概観する.続いて,ソフトウェアシステム開発の各工程における利用者,効果と表現手段の観点からトレーサビリティの枠組みを提案する.最後に,今後の研究の方向性について展望する.
- 2010-03-10
著者
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