情報システム開発おけるトレーサビリティ管理へのアプローチ
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概要
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情報システム開発における品質向上の有効な手法として設計項目のトレーサビリティ管理があり,CMMI などの開発標準では,開発工程を跨る設計項目のトレーサビリティ管理を義務付けている.本文は,Web アプリケーションの要件定義,外部設計と内部設計を対象とし,各種の設計書から設計項目を木構造として網羅的に抽出する手法と,設計項目間のトレーサビリティを管理するデータディクショナリーについて論じている.トレーサビリティ管理のモデルとしては著者らが先に提唱した "トレース関連" 採用しており,設計項目の網羅性を確認する手段を提供している.本研究の特徴は,トレース関連の定義対象である設計書と設計項目自体をデータディクショナリーで管理するため,柔軟なトレース関連の定義を可能にしていることである.プロトタイプの実装により,トレース関連に基づくトレーサビリティ管理の基本機能を検証している.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2009-11-24
著者
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