質および量の異なる脂質を含む食品による胆嚢収縮の評価

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【目的】質および量の異なる脂質を含む食品を摂取後の胆嚢収縮について評価する。【方法】絶食後のボランティア111名を対象として,栄養補助食品であるカロリーメイト缶®,カロリーメイトゼリー®,テルミール2.0®,テルミール2.0α®の摂取前,摂取後30分,60分の胆嚢容積を腹部超音波検査にて求めた。カロリーメイト製品は脂質を4.4g,テルミール製品は15g含有し,テルミール2.0α®では脂質の15%が中鎖脂肪酸,それ以外はおおむね長鎖脂肪酸で構成されている。胆嚢容積はEllipsoid法で求め,胆嚢収縮率を算出した。【結果】カロリーメイト缶®,テルミール2.0α®経口投与30分後,60分後の胆嚢容積は投与前に比して有意差を認め,カロリーメイトゼリー®,テルミール2.0®では30分後のみに有意差を認めた。30分後の胆嚢収縮率はカロリーメイトゼリー®とカロリーメイト缶®,カロリーメイトゼリー®とテルミール2.0α®の間でそれぞれ有意差を認めた。60分後の胆嚢収縮率ではカロリーメイトゼリー®とテルミール2.0®,カロリーメイトゼリー®とテルミール2.0α®の間でそれぞれ有意差を認めた。【結論】カロリーメイト缶®は脂質を4.4gと比較的少量しか含有しないものの,胆嚢収縮剤として使用可能である。ゼリーを用いた場合胆嚢収縮は他に比較して弱いため,胆嚢収縮能評価には適さない。中鎖脂肪酸の配合が15%では胆嚢収縮に違いは見られなかった。
2011-03-01

質および量の異なる脂質を含む食品による胆嚢収縮の評価

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