医療従事者の様々な役割を認識し、薬学生の学習意欲を向上させる独自の実地体験

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概要

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薬学生に医療従事者の役割や医療チームの重要性を認識させることは極めて重要である。そこで我々は、病院診療科の視察体験が薬学生にどのような効果をもたらすか検討した。本学薬学4年生15名に宮崎大学医学部附属病院放射線科への視察の機会を与え、他の15名には、対照群として視察の機会を与えなかった。視察体験をした学生は、医療従事者が行う診断や患者への治療を、説明を受けながら観察し、さらに医療従事者と質疑応答の時間を持った。視察体験が学生に及ぼす効果は、学生への質問調査によって評価した。視察体験をした学生は医師及びコメディカル職員とのコミュニケーションに大きな興味を示した。また、視察体験をした全ての学生は医療チームの重要性を認識し、医療における知識の修得が必要と考えていた。それ故に診療科の視察体験は、高学年の薬学生において医療従事者の役割の重要性を理解する有意な実地演習であり、教育方略になると考えた。

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