「製品の使い方」における記号体系(2) : シンタックス-取扱い説明書の分析による
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本レポートは,「製品の使い方」における記号と記号との関係,シンタックスを明らかにしようとしたものである。操作の意味の記号を中心に,前後の記号との関係を考えて,仮設を立て,『キャノンオートボーイ3』の取扱説明書で検証し,図2に示されるシンタックスのパターンを得た。図のA及びBは,記号が単独で表れる場合で,Aは操作の内容を示している。Cは操作の記号の後に操作の記号がくる場合で,操作の移行を示している。Dは操作の記号の前に,「状況」,「条件」,「目的」,「場合」を示す記号がくるタイプで,ある条件下の操作を示している。Eは「条件」,「状況」を示す記号の後に機械の反応を示す記号がくる場合で,ある条件,状況下での機械の反応を示している。Fは操作としての記号の後に機械の反応としての記号がくる場合であり,操作とその結果を示している。Gはある記号とある記号が同一のものを指している等値の場合の一つのケースで,操作の結果としての記号が,そのまま「条件」,「状況」としての記号になっている。
- 日本デザイン学会の論文
- 1996-05-31
著者
関連論文
- 駅における券売機の説明表示 : 「製品の使い方」における記号論による分析
- 「自動販売機の使い方」のシンタックス : 実際のシンタックスに基づいての考察
- 「製品の使い方」に関する記号論の授業 : マニュアルデザインを課題として
- 「製品の使い方」に関する記号論の授業 : マニュアルデザインを課題として
- 共通操作部分と同音異義語,多義語との比較検討--パーソナルファックスをケーススタディとして
- 「製品の使い方」における記号体系(2) : シンタックス-取扱い説明書の分析による
- 「製品の使い方」における記号体系(1) : 記号の単位-取扱い説明書の分析による
- 「製品の使い方」における事物の体系とメタ言語 : 意味作用の構造モデルによる分析
- 「製品の使い方」における記号論の適用
- 「製品の使い方」における記号体系(1) : 記号の単位-取扱い説明書の分析による