「自動販売機の使い方」のシンタックス : 実際のシンタックスに基づいての考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本報は, 自動販売機の使い方のシンタックスに関するものである。操作の記号として, 金券, 個数情報, 商品情報のインプットの組み合わせによる, つながり方のパターンの仮説を立て, 実際にある自動販売機で, 存在を確認し, 以下の結論を得ている。第1に, それぞれのシンタックスは, この操作をしたら, 商品が出てきて, 後に戻ることはできない操作「トリガー」があり, 金券, 商品情報, 個数情報のインプットの各操作のいずれかが, 兼用している。順番によって, どちらの操作をしても「トリガー」になる入れ替わり「トリガー」もあるといえる。第2にほとんどの自動販売機は, 金券インプットの操作が「スタート操作」として, 一番最初であり, 商品情報のインプットが「トリガー」として, 最後であるが, 扱う商品の複雑化に伴い, 金券インプット操作が「トリガー」として, 最後の操作になる自動販売機が出現してきている。第3にシンタックスのデザインにおいては, ユーザーの学習の観点から, 統一をとることが重要であることがわかった。
- 1998-05-31
著者
関連論文
- 駅における券売機の説明表示 : 「製品の使い方」における記号論による分析
- 「自動販売機の使い方」のシンタックス : 実際のシンタックスに基づいての考察
- 「製品の使い方」に関する記号論の授業 : マニュアルデザインを課題として
- 「製品の使い方」に関する記号論の授業 : マニュアルデザインを課題として
- 共通操作部分と同音異義語,多義語との比較検討--パーソナルファックスをケーススタディとして
- 「製品の使い方」における記号体系(2) : シンタックス-取扱い説明書の分析による
- 「製品の使い方」における記号体系(1) : 記号の単位-取扱い説明書の分析による
- 「製品の使い方」における事物の体系とメタ言語 : 意味作用の構造モデルによる分析
- 「製品の使い方」における記号論の適用
- 「製品の使い方」における記号体系(1) : 記号の単位-取扱い説明書の分析による
- 共通操作部分と同音異義語,多義語との比較検討--パーソナルファックスをケーススタディとして