「製品の使い方」に関する記号論の授業 : マニュアルデザインを課題として
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概要
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デザイン対象へ記号概念を具体的に当てはめることは,認識,コミュニケーションの枠組みを当てはめることに他ならない。この考えに基づいて記号論の授業を行なった。講義の内容としては,(1)「製品の使い方」はコードであり,マニュアルはコード書にあたる。(2)コードを言及する言語はメタ言語であり,「製品の使い方」の記号の単位はメタ言語による「製品の部分」と「状態の変化」で規定できる。(3)マニュアルはイメージの連鎖を構成する記号の連鎖を意識しデザインされなければならない。(4)エレクトロニクス製品の使い方は,多くの部分パースの記号分類によるシンボル記号に基づいている。(5)操作パネル上の記号は,隣接性と類似性に基づいて構造化され,デザインされなければならない。マニュアルデザイン演習は,記号論のより具体的な理解に役立ち,同時にユーザーの頭の中の記号を意識した的確なコミュニケーションヘの契機になったと考える。
- 日本デザイン学会の論文
- 2003-05-31
著者
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