「製品の使い方」における記号論の適用
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概要
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本研究は,「製品の使い方」に,記号論を適用しようとするもので,その妥当性を,取扱説明書等を利用して,具体的に考察する。(1)製品の使いやすさは,一つは,「使い方」のイメージが描けるかどうかであり,製品全体、部分を見て,その形状から,操作の仕方,表示している意味を判断する。すなわち「製品の使い方」は,製品全体,操作部,アウトプット部などの製品部分を記号表現とし,操作の仕方,対応する機能,機械の反応などを記号内容とする記号とすることができる。(2)記号としての製品は,メーカーからユーザーヘのコミュニケーション手段として位置づけられ,「使い方」を含む製品コンセプトは,メッセージであり,取扱説明書はコード書にあたる。(3)製品の使い方は,記号(特に言語)の持つ特性,反復可能性,安定的な記号の単位,体系,言語と同様なメッセージの広がり,等が想定できる。
- 日本デザイン学会の論文
- 1994-03-31
著者
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