ジャボチカバビールの醸造とその機能性の検討
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概要
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亜熱帯植物であるジャボチカバ(正式学術名:Myrciaria cauliflora O.Berg.)は,沖縄県では年間を通して収穫できる果実であり,その新規性から食品産業界においては新商品開発への有効利用が期待されるとともに,沖縄県の農業政策においては新たな品目としての作付けが期待されている.本研究ではジャボチカバの食品への応用の一環として,ジャボチカバを利用したビールを試作した.さらに,製造したジャボチカバビールのアルコール濃度,ポリフェノール含量,抗酸化活性を測定し,食品機能性に関する評価を行った.また,ジャボチカバビールと同様に,市販のビールおよびジャボチカバビール製造時に利用したジャボチカバエキスについても機能性項目を測定し,ジャボチカバビールとの比較評価を行った.その結果,ジャボチカバビールは市販のビールと比較してすべての測定項目において高い値を示した.特にポリフェノールに関しては,ジャボチカバ果実はビールに加工することで,より高い効率でポリフェノールが抽出されるという結果が得られた.一方,ジャボチカバビールの抗酸化活性は市販ビールの約3倍の抗酸化活性を示したものの,ジャボチカバエキスと比較して活性が低かった.一連の結果から,ジャボチカバビールは市販のビールよりも食品機能性が高く,健康志向のビールとして期待される.
著者
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池松 真也
沖縄工業高等専門学校生物資源工学科
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池松 真也
沖縄工業専門学校生物資源工学科
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山城 知佳
沖縄工業高等専門学校創造システム工学専攻生物資源工学コース
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松元 咲貴
株式会社ジャパンティッシュエンジニアリング
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玉城 康智
沖縄工業高等専門学校生物資源工学科
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蔵屋 英介
沖縄工業高等専門学校技術支援室
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