炭素質薄膜を用いた太陽電池の高効率化
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概要
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含酸素官能基を有する芳香族化合物を原料とした炭素質薄膜を調製し,その生成過程について主に電気的性質を通して検討した.生成温度域は官能基の種類,芳香族構造等により大きく異なる.また,生成した薄膜の電気的性質は生成温度,さらには成長速度に大きく依存していることがわかった.次いでピロメリット酸二無水物を原料とした炭素質薄膜についてn-型シリコンとの積層体を作成しダイオード特性,太陽電池特性を確認するとともに,太陽電池特性に及ぼす,薄膜成長速度・表面金電極の影響等について検討し,その高効率化の可能性を検討した. 太陽電池特性は薄膜成長速度に大きく依存し,成長速度が遅いほど良好な太陽電池特性を示した.金電極の薄膜化は変換効率を低下させる原因となるが,透明電極(ITO)を導入することにより変換効率は大きく改善し,高効率化が可能であることを示した.
- 2011-03-31
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