アントラキノン,ジヒドロアントラセン共重合体の調製とその炭素化初期過程
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概要
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アントラセン重合物の合成を目的として,ポリリン酸を触媒としたアントラキノンとジヒドロアントラセンとの重合体の調製を試み,その炭素化初期過程について検討した.200℃の重合反応ではクロロホルム不溶分が47.2%生成し,可溶分のほとんどはアントラセンおよびその水素化物で,重合反応とともに水素の不均化反応や酸素の脱離反応が進行することがわかった.得られた重合物はアントラセン類似の構造を示した.重合物の加熱変化を見ると,400℃で赤外吸収スペクトル特性吸収の消失,X 線回折中の炭素(002)回折に相当する回折ピークの出現が見られ,炭素化反応の進行が確認された.炭素化収率は70.9%と高い値を示し,クロロホルム可溶分も炭素化反応に寄与していることがわかった.
- 2009-03-31
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