中学校美術科学力の保持・剥落(第29回全国大会(筑波大学))
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概要
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本研究は,一般成人が義務教育修了後,美術科教育における学力をどのように保持・剥落させているかという実態について把握・検証し,教科の枠組みや内容の再編成の一視点を示すことを目的とする。その結果,美術史の知識や心象表現・機能表現では,中学校3年生の時よりも現在の方が,学力が剥落したと認識していた。また,具象作品や抽象作品の美術鑑賞において,20才代以上では中学校3年生の時よりも現在の方が学力が向上したと認識していた。また現在の自己評価学力にも年代間で差があった。これらの結果から,生涯にわたって学習を続けていくために,自己表現やリテラシーの獲得といった視点で教科の総合化を行うことが可能であると考えた。
- 2003-12-30
著者
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