食品重量判別能力に関する研究(第4報) : 食品重量判別能力向上のための学習の試み
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概要
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第1報〜第3報では,食品重量判別能力の年齢的発達,男女差,形成要因,心理的特性などについて検討し報告した。今回はこれまでに得られた知見をもとに,大学生を対象とした食品重量判別能力向上のための学習を試み,その効果を確かめるとともに,今後小・中・高校の家庭科に導入する際の参考に資することとした。学習後のテスト,意識調査の結果,実験群の重量判別能力は統制群に比べかなり優位であり,また学習に対する興味,このような学習を家庭科に導入することへの支持率はいずれも男女ともにかなり高かった。これらの結果から,食品重量判別能力向上のための学習を家庭科に導入することは望ましいことと考えられた。また種々の食品重量を判別する基準として有用な食品・器具の条件について検討した結果,日常性,普遍性,水との互換性などの条件が考えられた。今後はさらに学習方法の向上や学習に適当な発達段階の検討が必要と考える。
- 1993-06-30
著者
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太田 昌子
東洋大学生命科学部
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太田 昌子
鳴門教育大学学校教育学部(元)
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太田 昌子
鳴門教育大学
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太田 昌子
東洋大学生命科学部:東洋大学大学院生命科学研究科
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太田 昌子
東洋大学生命科学部栄養科学研究グループ
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