教育実習における家庭科「指導計画」作成能力の形成過程(1) : 実習開始期・終了期の比較を中心に
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概要
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教育実習における「指導計画」作成能力の形成過程を明らかにするため,指導案の作成から授業まで,それぞれの重点と思われる項目を挙げて,実習開始期と終了期の重点のおき方を,実習生に回答を求めた結果,1.指導案作成の重点は,開始期には<各分節毎の教師の主な活動>であるが,終了期は<各分節毎の生徒の学習活動>が高い。2.授業前準備の重点は,開始期,終了期いずれも<教材内容の研究深化>が高い。授業実施上の重点は,開始期にはばらつきがみられるが,終了期の重点は<発問,指示等を明確にする>が高い。3.指導案の作成から授業までの指導教諭の指導の重点は,開始期では<教材の前提条件,次時発展の把捉>であるが,終了期は<教具・資料.機器の利用>が高い。以上の結果から,「指導計画」作成能力の形成は順調に推移していると考える。
- 日本教科教育学会の論文
- 1990-07-31
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