音楽科の授業における指導過程構成に関する一視点(その1) : 「拍子」の指導を中心として
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概要
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これまでの音楽科教育においては,その具体的事実である授業をどのように構成するかという点がほとんどかえりみられなかったと考えられる。その原因は,子どもによる楽曲再表現活動=授業だと固定的にとらえられてきたこと,楽曲を歌ったり演奏したりという体験そのものが第一義であると考えられてきたことにあろう。音楽科の授業構成,指導過程構成を展望するにあたっては,(1)何を教えるべきか,(2)それらを子どもが習得できるように,どのように指導過程を組織するか,といった問題への実践的なとりくみが重要となってこよう。本稿は,楽曲を教えるという伝統的な形ではなく,ひとつの音楽的概念としての「拍子」を教えるという立場からの試案を提示したものである。「拍子」を子どもたちに獲得させるために,さまざまな教材や活動を組織する教材構成の視点から授業プランを作成した。本稿が音楽科における教育内容と客観的な授業構成を展望するうえでのひとつの糸口になればと考えている。
- 1983-12-30
著者
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