社会科授業理論の認識論的基礎づけ(II) : 「子どもの思考を育てる社会科」の場合
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現在行われている社会科授業のその授業理論を認識論によって基礎づけることを目的とした研究の一環として,本小論は「子どもの思考を育てる社会科」の授業理論をプラグマティズムの認識論によって検討しようとするものである。この社会科で中心的役割を果す「思考」や「思考過程」をプラグマティズムでの本来的意味で明らかにしたのち,その社会科の授業を分析した。その結果は次のようにまとめることができる。「子どもの思考を育てる社会科」の授業理論は教育内容を教師の問題解決によって発見された知識の網状組織とし,授業過程を子どもの常識的観念がこの教育内容へ変換する過程とする,ということである。
- 日本教科教育学会の論文
- 1983-03-31
著者
関連論文
- 久野弘幸著, 『ヨーロッパ教育 歴史と展望』, A5判, 365頁, 玉川大学出版部, 2004年, 本体6,200円
- 教育心理学と教科教育の対話 :社会科
- ヘルバルトの学校カリキュラム論 : 興味の陶冶による経験の歴史的組織化
- シャーフの4コース歴史カリキュラム理論
- ガスパリの地理カリキュラム理論 : 近代ドイツにおける段階性社会的教科カリキュラム理論の始源
- 歴史授業原理としての歴史理解 : ヴェーニガーの歴史教授原理
- 総合領域における優れた学習指導案とその要件(優れた社会科授業スタンダード研究:第二部 中等部門)
- 高学年:政治学習の優れた指導案とその要件(「優れた社会科授業スタンダード研究」:第一部 初等部門)
- 「実証史学」的歴史教育独立論の問題点 : 津田左右吉の歴史教育論批判(III 歴史独立論の問題性,第二部 社会科解体論に抗して,社会化存続の理論と主張)
- 社会科授業内容分析の理論(第一部,社会科研究 第30号記念論叢)
- 近代ドイツ新人文主義的歴史カリキュラム理論 : Guntherの場合
- 歴史理解における視点の機能(1) : 絵画資料理解の分析を通して(第一部,第40号記念論叢)
- 社会科テストの教授学的研究(I) : テスト問題作成の基本モデル
- 社会科授業理論の認識論的基礎づけ(II) : 「子どもの思考を育てる社会科」の場合
- 關浩和著, 『情報読解力形成に関わる社会科授業構成論-構成主義的アプローチの理論と展開-』, 風間書房刊, 2009年, B5判, 402頁, 13,000円+税
- 臼井嘉一編著, 『シティズンシップ教育の展望ラッグの思想とコア・カリキュラム』, ルック刊, 2006年, B5判, 261頁, 2,500円+税
- 市民社会科歴史教育の授業構成
- 松井政明著, 『社会科教育の探求』, 西日本法規出版刊, 2004年, B5判, 312頁, 本体3,000円+税
- 溝口和宏著, 『現代アメリカ歴史教育改革論研究』, 風間書房刊, 2003年, B5判, 248頁, 9,200円+税
- 批判主義の社会科(第2部,第50号記念論叢)
- 近代初期ドイツにおける段階性歴史カリキュラムの展開 : ヴォルフとコールラウシュの場合