不登校児の母親へのグループワーク実践
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概要
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本研究の目的は,不登校児の母親に対してのサポートグループに焦点をあてたグループワーク実践が有益であるかどうかを明らかにすることにある.不登校児の母親は,子どもや夫,祖父母,学校との関係性で困難な生活状況を抱える.そのため,不登校児の母親には困難な状況への対処能力を再活性化していくことをねらいとしたサポートグループの実践が有益ではないかと考えられる.ただし,そのような実践研究報告はいままで行われてはこなかった.そこで,今回,適応指導教室に通う子どもの母親に月1回90分で合計6回のグループワーク実践を行う旨を案内し,13人の母親が参加した.サポートグループによる実践評価としては,メンバーのグループ経験の満足度とニーズの充足度を評価基準とし,自己報告測定法を用いて,毎回実践終了後に母親に感想を記載してもらった.実践結果では,互いの母親からの経験談や意見,ワーカーからの助言や教示が得られたことへの満足が多く記載されたが,個別的なニーズの充足度ではいくつかの点が指摘され,今後の課題として残った.
- 一般社団法人日本社会福祉学会の論文
- 2004-11-30
著者
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