学校ソーシャルワーク実践におけるパワー交互作用モデルについて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
今回の研究ではわが国の学校ソーシャルワーク実践の独自性とその必要性を示すため,いくつかの視点と介入方法をふまえながら"パワー交互作用モデル"を提案した。このモデルはクライエントと環境との間のパワー交互作用に焦点をあて,その状況を改善することにねらいをおく。アセスメントは状況把握とクライエント・ニーズから成り,介入方法ではアドボカシー,エンパワーリング,サービス調整を主とする。そして学校ソーシャルワークの使命と目的は,教育の社会的公平と平等の権利と機会が奪われた生徒の状況を改善することにある。アドボカシーはその状況を改善する上での中心的活動となる。また状況を改善することで,クライエントはエンパワーが可能となると考える。そして,本論ではパワー交互作用モデルに基づく事例研究を示した。わが国での学校ソーシャルワーク実践の必要性を訴えていく上で,この実践モデルはさらに理論構築とその有効性を検証していくことが求められる。
- 一般社団法人日本社会福祉学会の論文
- 2000-07-10
著者
関連論文
- わが国における学校ソーシャルワーカーの役割機能に関する調査報告
- 不登校児の母親へのグループワーク実践
- 不登校児童生徒に対する学校ソーシャルワーク実践の役割機能について
- 学校ソーシャルワーク実践におけるパワー交互作用モデルについて
- わが国での学校ソーシャルワーク機能の必要性について
- 家庭相談員と学校ソーシャルワーカー : 半構造的面接調査からの分析
- わが国に学校ソーシャルワーカーは必要か? : 教頭へのアンケート調査結果より
- 発達障害児のための描画 : 書字プログラム
- Prader-Willi症候群の人への地域生活支援について--ストレングスの視点に立ったアプローチ
- 学習障害児者の思春期以降の教育的・福祉的課題について
- アメリカにおけるインクルージョンとスクールソーシャルワーカーの役割について
- 発達障害幼児のための線画 : 書字指導プログラムの研究