ソーシャルワーク実践における資源システムの構築I : 理論編
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概要
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「ソーシャルワーク実践における資源システムの構築」というタイトルのこの論文は2つの部分から構成されている。第I部では理論分析が試みられる。そして実践の考察が第II部でなされる。伝統的ソーシャルワークのエンパワーメント論は,生活に不可欠な資源という視点から人の適応水準を分析してきた。この理論を提唱する多くの理論家たちは,人の適応水準は外的,物理的資源によって直接決まると考えてきた。結果として,それらの理論家たちは,そのような資源を作り出す人のトランスアクションのメカニズムを分析するための洗練された理論を作り出すことができなかった。この論文においては,適応に必要な資源を産み出す対人間のトランスアクションの機制が明示される。さらに本論において,著者たちはその機制を活性化させるソーシャルワーク実践の構築も意図した。
- 一般社団法人日本社会福祉学会の論文
- 2002-03-31
著者
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大下 由美
県立広島大学保健福祉学部人間福祉学科
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加茂 陽
県立広島大学保健福祉学部人間福祉学科
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大下 由美
広島大学医学部附属病院医療社会福祉部
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加茂 陽
県立広島女子大学生活科学部
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加茂 陽
県立広島女子大学人間福祉学科
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