雑誌『教育論叢』における学習指導法研究 : 教師による教科学習の改善
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概要
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1930年代に、雑誌『教育論叢』において、編集者の瀬川頼太郎を中心に展開された教育研究の特質を示す。瀬川は、『論叢』誌の1931年10月号で「集団主義教育」を提唱した。学級集団によって子ども一人ひとりの力を伸ばし、社会生活への参加に導く指導が目指された。『論叢』誌上で行われた、教師たちによる教科指導法の改善には、次のような三つの特徴がある。⑴各教科が独自性を発揮しつつ、子どもの社会生活への参加にむけて教科間の連関を持たせる「組織的学習」を求めた。⑵子どもには、卑近な生活にとどまるのではなく、教科学習を通した生活の発展を促した。⑶教師が自分の学級の事実に応じて、自分の方法を創った。
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