ヨーロッパの自然公園における関係主体の関与 : イギリス,ドイツ,イタリアの事例
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概要
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欧州の自然公園管理における協働の実態を明らかにするため,本研究ではイギリス,ドイツ,イタリアの事例をもとに,公園の管理運営組織レベルにおける地域の関係主体の関与のあり方について考察を行った。ドイツの国立公園は,実質的な最上位レベルの行政主体である州の関与が強く,下位レベルの行政主体の関与が弱い。イギリスの国立公園,特別自然景勝地域では,国から準基礎自治体として最小の行政単位に位置づけられるパリッシュまで幅広いレベルでの関係主体の関与がみられる。イタリアの国立公園でも,国から最小の基礎自治体であるコムーネまで関与しており,多様な行政レベルの関与がみられる。一方,ドイツの自然公園の管理運営は郡とゲマインデによって構成される組織,イタリアの地域自然公園では州やコムーネを中心とする組織によって行われており,上記のものと比べてより地域に密着した制度となっている。
- 2010-11-01
著者
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