日本語のyes/no疑問文の答えの派生と項の削除
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概要
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本稿では日本語のyes/no疑問文の答えの派生を検討する。より具体的には、Takahashi(2008)の提案する「項の削除」を援用し、日本語のyes/no疑問文の答えの派生にもPFでの項の削除が関与していることを示唆する。このことにより、答えの文における数量詞の作用域に関する事実と、「省略」された目的語が主語位置の「省略」された名詞に束縛されるという事実に説明を与えることができる。
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