気象庁観測定線(PM線,PN線)で検出された長期変動(シンポジウム:北東アジア海域の沿岸海洋観測システム-その現状と課題)
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概要
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気象庁が日本海及び東シナ海で実施してきた定線観測の状況と,その観測結果を用いて検出された海洋の長期変動について概説する.気象庁は,それぞれの海域で40年間に8,000点以上の海洋観測を実施してきた.長期にわたって継続して観測が実施されてきた日本海のPM線及び東シナ海のPN線におけるデータから,日本海の中深層における日本海固有水の変化や東シナ海における水温変動,表層の栄養塩濃度や主要な動物プランクトン種の変化などが明らかになった.また,九州西方・南西諸島海域における近年の変動の主な原因が明らかになった.これらのデータは気候変動や地球温暖化に伴う毎洋環境の変化をあらわにする,他には得がたいものである.
- 2006-08-31
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