メッセンジャーフロートを用いた水没式係留ブイの開発
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概要
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中深層の海流変動を観測するために深層に係留した水没式ブイから, 係留期間中に約1ヵ月遅れで現場流速値を得るためのシステムを開発した。システムは定期的にデータを保持した小型フロート(メッセンジャーフロート)を切り離す。メッセンジャーフロートは海面に浮上すると衛星を通じて保持していたデータを陸上へ転送する。実海域試験においては, 全データの75%を伝送するのに3〜5日間必要であったが, 送信周期を変更することによって短縮することが見込まれる。この様なシステムは, GOOSのような海洋内部のモニタリングネットワークに活用されることが期待できる。
- 日本海洋学会の論文
- 2000-09-05
著者
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