耳介認証における判別分析法の比較

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概要

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判別分析は欠落や傾きを含む正面顔画像を用いた認証に有効な手法である.しかし,PCA などの手法で正面顔と同程度の認証率を示し,顔にはない利点を持つ耳介に用いられた報告は余りない.そこで,判別分析を耳介画像認証に適用しその有用性を示すと共に,各判別分析手法について認証率の比較を行った.また各判別分析アルゴリズムを組み合わせた 288 種類の手法についても同様に比較し,その有用性について検討した.実験には XM2VTS データベースを用いた.カーネル法を用いた手法は他手法に比べ認証率の向上が顕著であり,最大で 97.8% の認証率を示した.また Null space LDA は,単体でも精度が高く,カーネル法との組み合わせでさらに高精度になった.今後は,Random LDA など今回の実験では用いなかった判別分析について比較・検討を行う必要がある.また,判別分析以外の手法との組み合わせについて同様に検討する必要がある.
一般社団法人情報処理学会の論文
2009-06-02

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