物理的相互作用に着目したスマート空間の形式仕様記述と検証

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概要

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開発プロセスの早期においては,不整合や抜け等の誤りが後の過程に引き継がれ手戻りを引き起こすことを避けるため,系統的なモデル化・分析を行うことが信頼性,効率性の観点から重要である.しかし従来のソフトウェア開発に比べて,スマート空間の開発については早期のモデル化・分析手法が確立されていない.本論文においては,スマート空間仕様の早期モデル化と,モデル検査によるその検証のためのフレームワークを提案する.提案フレームワークにおいては,ユーザとデバイス間の視覚,聴覚等の物理的な相互作用の抽象モデル化に基づいたスマート空間仕様記述言語を提供する.また,特に計算機により制御できないユーザの存在を考慮した検証項目について,既存ツールSPINを用いたモデル検査を行う仕組みを提供する.また,抽象的な仕様の分析と修正・追加をインタラクティブに,また段階的に繰り返す過程における提案フレームワークの有用性について,ケーススタディを通して確認した.
2011-01-15

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