大脳皮質MT/MST野神経活動の時空間周波数依存性(脳活動の計測と解析,一般)

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概要

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サルの大脳皮質MT野とMST野は視覚刺激の動きの処理に関係する領野である。しかし、これらの領野のニューロンが、動く視覚刺激のどのような特性を検出しているかについては未だ良くわかっていない。ニューロンが持つ最適スピードが視覚刺激の形状特徴に普遍的か否かについては現在の研究の焦点にもなっている。本研究では、MT/MST野のニューロンが、視覚刺激の空間周波数に依らない最適スピードを持つか否かを調べる。サルが動く正弦波縞を見ている時のニューロン活動を記録・解析し、動く正弦波縞の時空間周波数に対する依存性を調べた。その結果、大多数のMST野ニューロンは、空間周波数に依らない最適時間周波数を持つことが示された。一方で、空間周波数に依らない最適スピードを持つニューロンはわずか(<9%)であることもわかった。この視覚刺激のスピードではなく時空間周波数にチューンしているという傾向は、MT野と較べ、MST野で顕著であった。
2010-07-20

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