陪直交変調方式のための遅延検波を用いた同期追跡方式のシミュレーション

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概要

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陪直交変調方式は複数の拡散符号を用いるスペクトル拡散通信方式の一種である。この方式では,送信情報によって送信符号を切り替えるため,受信側での符号同期の確立が困難である.本稿では,簡易なシステム構成で多くの符号系列に対応できる遅延検波を利用した同期追跡方式に着目し,計算機シミュレーションによって同期追跡ジッタ特性を検討している.また,従来の理論解析を修正して同期追跡ジッタ性能の解析を行い,それに基づいて同期追跡性能を考慮したビット誤り率特性の理論解析を行っている.その結果,理論解析による同期追跡ジッタ特性が計算機シミュレーションによる特性とほぼ一致しており,従来の理論解析に比べて,より低いE_b/N_oの時の同期追跡ジッタ特性の解析に有効であることが示されている.
2010-07-16

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