擬3進M系列を用いるSS方式の誤り率

概要

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本稿では、擬3進M系列を用いる直接拡散(Direct Sequence/Spread Spectrum:DS/SS)方式の同期タイミング追跡誤差性能(ジッタ)およびジッタを考慮したビット誤り率性能の理論式が導出され,その性能評価が行なわれている.擬3進M系列は,{-1,+1}からなるM系列と,その系列を1[chip]巡回シフトした系列を逆相加算することで生成することができる.この系列は,マンチェスタ符号化M系列の理想的なSカーブ特性を実現することができ,同期追跡性能の向上が期待できる.同期追跡システムには遅延ロックループ(Delay Lock Loop:DLL)が用いられており,コヒーレントDLLとノンコヒーレントDLLを用いる場合について,それぞれ性能評価がされている.ノンコヒーレントDLLを用いる場合の性能評価では,ビット誤り率10^<-3>を達成する点において,M系列を拡散符号系列に用いた場合に比べて約0.8[dB]性能が改善されることが示されている.
2009-10-09