M系列を用いたCSK ALOHA方式の性能解析(<小特集>ワイドバンドシステム論文)
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概要
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本論文では,M系列の周期自己相関のサイドローブが負になることに着目し,内部系列としてM系列を用いて構成される2重拡数系列を利用したCSK ALOHA方式のスループット特性が理論解析により示されている.また,直交系列を用いるCSK ALOHA方式やDS ALOHA方式との性能の比較が行われており,本方式の有効性が検討されている.その結果,外部系列に直交系列,内部系列にM系列を用いる2重拡数系列はCSK ALOHA方式に適していることが明らかにされている.また,2重拡数系列を用いたCSK ALOHA方式は従来の直交系列を用いるCSK ALOHA方式やDS ALOHA方式よりも優れたスループット特性を示すことが明らかにされている.更に,本方或は符号系列数を固定しても2重拡散系列の構成を変更することで符号系列長を変化させることが可能であることから,本方式を適用する通信路環境に応じて最良のスループットを達成する2重拡数系列を設定できる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-12-01
著者
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羽渕 裕真
茨城大学工学部
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小野 文枝
茨城大学工学部
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小野 文枝
横浜国立大学工学部電子情報工学科
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荒井 剛
岡山県立大学情報工学部
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荒井 剛
茨城大学工学部
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荒井 剛
岡山県立大学情報工学部情報通信工学科
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