放送型路車単方向通信におけるpush型パケット補間法の時間分散効果(情報通信基礎サブソサイエティ合同研究会)

概要

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本稿では、放送型路車(者)間通信の損失パケット補間法の補間性能の向上法として、時間的に送信パケットを分散させるスロット分散方式を用いたpush型損失パケット補間法が解析されている。スロット分散法とは、送信フレームをN_sスロットに分割し、送信ユーザが送信スロットをランダムに選択することで送信パケットを時間的に分散させる方式である。push型損失パケット補間法とは基地局からのパケットの受信に成功したユーザが受信パケットを補間パケットとして複数回(N_c回)連続送信する方式であるため、即時性が高い補間法である。しかし、送信ユーザは他のユーザの受信状況を検知できないため、ネットワーク内のユーザ数が増大した場合にパケット衝突が多発して補間性能が劣化してしまう問題がある。著者らはスロット分散方式を用いるpush型損失パケット補間法について理論解析とシミュレーションにより性能解析を行っており、その結果、スロット分散方式を用いることでユーザ数増大による性能劣化を抑制できることが示されている。
2008-02-21