貯穀害虫防除のイノベーション技術
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概要
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急激なグロバリゼーションと食の安全性確保の中で,貯穀害虫に対する方策が変わろうとしている.貯穀害虫は,人類の主食「米麦」を加害することから,対策の多くは国家が担っている.過去の防除法の中心は,穀物層に浸透し,効果的な駆除を可能とした種々のくん蒸剤であったが,その多くは,残留毒や環境問題で使用できない.主要くん蒸剤臭化メチルも検疫用途を除き2005年より使用ができなくなる.その検疫も,1997年の植物防疫法の改正でコクゾウムシなど主要貯穀害虫が生存したまま輸入農産物と共に国内市場に流通することになった.そのため,これからは安全性が高く持続性のある防除法が今まで以上に必要とされる状況にあるといえる.ここでは,原理の異なる化学的,物理的,生物的防除法の中からイノベーション技術と考えられるリン化水素新処理法,高圧二酸化炭素駆除法,天敵利用について紹介する.
- 2003-06-30
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