タイワンキチョウの季節型決定に対する温度と光周期の影響
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概要
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タイワンキチョウEurema blanda arsakia (Fruhstorfer)の季節多型が,野外(石垣島および西表島)および実験条件下で調べられた.本種は翅の色彩パターンに季節変化(夏型・秋型)を示す. 20℃では,短日(12L-12D)条件下で秋型が形成され,長日(16L-8D)条件下で夏型が生じた.季節型変化の程度は雄よりも雌において,また翅の表面よりも裏面において大きかった.しかし,25℃では,季節型変化の差異は両日長間で極めて小さかった.それゆえ,本種の季節型決定には温度と光周期が関与することが示唆される.また,これらの実験結果から,夏に夏型が多く秋に秋型が多いという,野外での季節変化が説明可能である.
- 日本鱗翅学会の論文
- 1994-10-30
著者
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加藤 義臣
Department of Biology, International Christian University
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加藤 義臣
Department Of Biology International Christian University
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加藤 義臣
国際基督教大学生命科学デパートメント
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